まずは工場の外観から。
手前に見える建物が事務所や食堂を備える棟になります。何度も増改築を繰り返しながら、2010年12月、創業50年を迎える老舗の段ボールメーカーです。
奥に見えるテント部分が工場への入口となります。
シャッターにも書かれていますが、2000年10月、ISO9001の認証を受けています。
工場内。上の写真のテント下部になります。
この場所ではいつもフォークリフトが行き交っています。
太平段ボールでは、工場内で業務を行うスタッフのほとんどがフォークリフトの免許を所持しており、原紙や製品となった段ボールシートの運搬をストレスなく行うことで、作業の効率化を図っています。
それではいよいよ工場内部へ。
まずは4ライン・5ラインのスタッフが担当する全自動合紙機。
印刷業者によって印刷された紙と当社の段ボールシートを貼り合わせる機械です。印刷紙と段ボールシートをセットし、お客様のニーズ合わせて機械の設定を行えば、貼り合わせから積み上げまでを自動で行うことが可能です。当社はこの全自動合紙機を2台所有している関西でも数少ない工場であり、その生産スピードにおいて、より迅速にお客様のニーズに対応することが可能です。
この位置に設置されているのがシュレッダー。
オフィスやご家庭に置いてあるシュレッダーと役割は同じですが、とにかく大型です!
これで、ロスになって段ボールシートを断裁し、溜まった段ボールの屑をブロック状に固めてリサイクル業者に配送することで、また新たな段ボール原紙として生まれ変わります。段ボールはほんとに無駄のない素材なんですよ。
シュレッダーの奥に設置されているのがワインダーという装置です。長い段ボールシートを、この装置でお客様のニーズに合わせた幅に断裁し、製品として出荷します。主に引越し用の緩衝材などに使われることが多い製品をカットします。
これが段ボールシートの材料となる通称『原紙』です。1つのロールがおよそ1トンにもなり、フォークリフトなどで移動させますが、工場内の床にも工夫がこらされており、右の写真の鉄板の上で転がすことや滑らすことにより、人力での設置も可能になります。
フルートとシートの貼り合わせや合紙の際に使用するのりも工場内で調合し、作っています。
コーンスターチと硼砂(ほうしゃ)を混ぜ合わせたもの、コーンスターチと苛性ソーダを混ぜ合わせたものをさらに混ぜ合わせることにより、
段ボールを貼り合わせるのりが出来上がります。
常に撹拌していないとのりが凝固してしまうので、機械制御により、一定時間ごとに24時間365日無人であっても撹拌される仕組みになっています。
工場内の原紙倉庫は全部で5箇所。原紙の種類や使用頻度によって保管場所を決定しています。 お客様のあらゆるニーズに敏速に対応するべく、原紙の保管・管理も大変です。
スリッターで段ボールシートの横方向の断裁、カッターで縦方向の断裁を行い、段ボールシートをお客様のニーズに合わせたサイズに整えます。サイズの整えられた段ボールシートは横出しコンベアーより排出され、それを積み上げていきます。
片面段ボールを製造する機械です。太平段ボールの主力設備の1つと言えます。写真左のような凹凸の付いた型で型押しして山(フルート)を作りながら、その片面をライナーと貼り合わせることにより、片面段ボールが出来上がります。
工場内で出された段ボールの屑は、工場内を張り巡らされたダクトによって、全てこのベイラーに集約され、ブロック状にして押し出されます。(ところてんのようなイメージでしょうか?)
そして、ブロック状となった段ボールの屑は、リサイクル業者に回収され、ふたたび段ボール原紙としてリサイクルされ、生まれ変わります。
2階事務所です。ここではお客様からの発注やお問い合わせの対応、社内スタッフや業者さんとの打合せなどが行われています。
事務・経理担当が正確な受注、発送の処理をこなし、お客様に対して常に迅速な対応を心がけ業務に向き合っています。また、営業担当は、どのようにしてお客様のニーズに応えるか、誠意とアイデアをふりしぼり、業務に向き合っています。
6ラインのスタッフが担当する2階のメイン部分となる食品部の紹介です。このラインでは、食品梱包の緩衝材などに使用される製品を扱うため、衛生面に関しては特にデリケートな作業、設備投資が求められます。それでは、2階食品部の紹介をしていきたいと思います。
こちらが2階食品部へ繋がる入口です。1階からのホコリや塵を通さないよう、ビニールのカーテンが貼られています。もちろん、すべてのホコリを取り除くことはできませんが、これだけでもかなり効果的なんです。これが2階入口に設置されている通称「エアルーム」です。食品部に出入りするスタッフは必ずここを通り、壁面から射出される風圧で身体に付着したゴミやホコリをキレイに落としてから入室します。様々なお客様のニーズに応えるべく、より安全・安心な製品を製造するために、日々、設備投資を進めています。
食品部の製品に使用される段ボール原紙です。他の製品と違い、デリケートな扱いが必要なため、食品部で使用される原紙に関しては、2階の食品部内で保管・管理されています。
食品部で製造される製品の一例です。写真の製品は食品の美粧箱のすき間を埋める緩衝材です。非常に細かい製品が多く、時にはミリ単位の作業も行います。衛生面だけでなく、正確性にもこだわり、常に品質の高い製品をお客様に提供するべく、日々努力しております。
食品部で製造された製品や原紙の積み下ろしを行うためのエレベーターです。このエレベーターにもカーテンが貼られ、ホコリなどが極力出入りしないよう、衛生に対する配慮がなされています。
ベイラー室の上がボイラー室になります。
太平段ボールでは、常時2台のボイラーが稼働しています。
1台でも工場の運営上問題はないのですが、燃費の向上と万が一1台が故障した際のバックアップとして、2台を同時に稼働させています。
事務所棟の4階部分は食堂及び更衣室のスペースとなります。シャワーも完備し、暑い夏もへっちゃらです。食堂はスタッフに憩いのスペース。時々スタッフが料理をふるまってくれたりもします。